分野:考古
展示の有無:展示なし
時代:縄文時代中期
所有者:青森県立郷土館
遺跡所在地:青森市三内字丸山
風韻堂分類番号:543-6-1
受入番号:543‐1252-0
全長は約25cmの大型の板状土偶です。全体に厚みがあり、不安定ながらも自立します。全面に縄文が施されます。正面側の胸から肩にかけて向き合う弧線が背面に続き、左右に波打ちながら背面中ほどまで続きます。腕には正面側に縦の沈線が施されます。頭部も厚みがあり、頂部がくぼんでいます。正面側に乳房とヘソの表現があります。顔面は棒状の工具を突き刺して目を、粘土を貼り付けて鼻を表現しています。板状土偶は円筒式土器文化に伴うもので、前期の終わり頃からつくられ、次第に各部が立体化していきます。本品は縄文時代中期中ごろのものでしょうか。大型の土偶で全体の形がわかるものは少なく、貴重です。
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