分野:歴史
展示の有無:第3展示室
時代:中世
所有者:青森県立郷土館
採集地:尻八館遺跡
受入番号:1793‐95-0
土器質のやきものであり、素地は砂を多く含む橙褐色の精土です。焼きムラが甘いため、器表がとけています。外面の施文の方法はいずれも押し型文を連続して施した物ですが、口縁と腰部の算木状の文様の場合、施文後に上下の突帯を貼付しています。この突帯を貼り付ける時にはあらかじめ溝を切って接着を容易にする手法をとっています。このような形制の火炉は破片ではありますが、新潟県江上館址と石川県金沢市普正寺遺跡から出土しており、江上館址の破片とは胎土・成形も酷似していることから、産地が同じ可能性があります。
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