分野:産業
展示の有無:第5展示室
時代:昭和(戦後)~現在
サイズ:25×0.8
受入番号:0‐0-4
りんぎは、相性の良い別の品種の花粉がないと実を結びません。かつては、人が木に登るなどして、めしべに花粉を付けていましたが、農村人口の減少で人手不足になり、昭和50年代からはマメコバチによる授粉が行われるようになりました。
マメコバチは、アシの茎に卵を産み付けて巣とする習性があります。そして、ミツバチとは違い、羽化してもしばらく巣の中に留まり、春になってから巣を破って飛び出すので、その間の世話がいらないという長所があります。巣ごと冷蔵庫に入れて保管したりして活動させる時期を調節することもできます。
マメコバチによる授粉の研究は、鶴田町胡桃館の松山栄久さんが最初に着手しました。マメコバチが茅茸屋根に使われるアシの茎に巣を作ることを応用して、ハチの飼養が始められました。その後、各所で研究が進められ、竹嶋儀助などの手により普及が進みました。
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